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ROE『株主資本利益率』を用いて企業の成長性を判断する

ROEとはリターン・オン・エクイティ(return on equity)の略で
「株主資本利益率」のことです。

僕が株を買う時に必ず計算する指標の一つで、 どういったものなのかを簡単に表現すならば、
バフェットの思想を借りて『富想像の魔法のテコ』となるもの、と言うと重要性とイメージが掴みやすいかもしれません。

正確に言うと、資本に対する利益の割り合いを示すもので、
PBRやPERとともに企業の価値を判断するときの基本指標です。

ROE(株主資本利益率)の計算方法

基本の計算式と意味

ROEは下記の式で表されます。

ROE=当期純利益÷株主資本

※ 株主資本 = 総資産 - 負債

例えば、
資本100万円に対して、利益が20万円なら、ROEは20%になります。
資本100万円に対して、利益が50万円なら、ROEは50%になります。

ROEグラフ

ROEが高いということは、『少ない資本で大きな利益をあげている』、ということです。

ROEを求める別式

ROEは、以下の式でも求めることができます。

  ROE=EPS÷BPS

  EPS:1株あたりの利益、 BPS:1株あたりの株主資本

  ROE=PBR÷PER

  PBR:株価純資産倍率 、 PER:株価収益率

ROEが高いとどうなるの?

高ROE企業の例

まず、アメリカ大企業のROEは約12%(過去の40年間の平均値)です。
日本企業は利益率の面では比較的アメリカの企業に劣っており、それよりも低い値となります。

コカコーラの紹介

高ROE企業には、例えばアメリカのコカコーラやペプシコがあり、
2013年~17年の5年間の平均ROEはコカコーラは27%、ぺプシコは47%となっています。

誰もが知る有名優良企業であり、ROEが高く長期ホルダーに大きなリターンをもたらしています。
僕は両社の株を保有しています。

高ROE企業にできること

利益率が高いということは、効率よくお金を稼いでいるため、残るお金が多く、その利益を他にまわす余裕がある、ということです。 株主や従業員へ利益を還元することもできますし、保守、管理も怠ることなく取り組めます。

財務を安定させやすくなりますし、次の未来のための投資も可能で、成長性にも関わってきます。 継続した高ROEが示すものは、既存事業から十分な利益をあげているという収益力と、 新規の投資からも高い利益を生み出す能力がある、ということを示しています。

ROEの注意点

ROEだけで企業の優劣は決められない

例えば1ヶ月の間に、10万円のパソコン1台を購入し、作ったプログラムを100万円で売り仕事を完結させることができれば、 利益は大きいですよね。非常にROEは高くなります。
しかし、誰でも参入できてしまうので、次の年に存続しているかはわかりません。

逆に非常に設備投資にお金がかかる大資本を必要とする業界もありますね。
ROEが低くなっても、競合が少ないので存続し続けることができます。
最も重要なのは企業が永続する、ということです。

数字のマジック(財務操作が可能)

負債を増やしたり、自社株買い戻しにより資本を減らせば、利益があがっていなくても、ROEは高くなります。 そのため一時だけ高いROEを示す企業には注意が必要です。
利益を出し続けて資本を蓄えていく企業は、売上が一定ならばROEが低くなっていきます。

また、利益がマイナスならROEもマイナスになりますが、 逆に、高い利益を出していても、自己資本がなく負債があれば、マイナスのROEとなります。 高利益高配当の優良銘柄で知られるフィリップモリスはあえて債務超過の状態にしてあり、ROEはマイナスです。

終わりに

ROEは10%以上で優秀と言われることが多いですが、それは単に平均値との比較によるものです。ROEが低くなってしまう業界もありますので、同業他社と比較してどうかや、業界のバックグラウンドを考慮して用いていみるとよいと思います。

これだけで企業価値の全てを判断することはできませんが、ROEは、成長性を読みとるには重要な指標です。 市場で割高だと言われるPERであっても、高いROEを継続できる企業であれば検討の余地があります。

少ない資本で、高利益をあげ続けている企業は永続して存在することができるため、株主に大きなリターンをもたらすはずです。

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