金タローです。
住宅を購入しようと考えた時、新築を購入するべきか中古にしておくべきか、どちらが良い選択なのでしょうか。
新築は高くて中古は安い。長い目でみれば高くても新築でもいいかなって思ったり。必要になった時の資金力であったり、タイミングにもよりますね。
でもね、中古が安いとは限りません。欧米では家はメンテナンスを繰り返しながら長く使うものとされていますが、今や日本でもそういう流れになってきました。中古物件を活用する時代の到来です。
中古住宅をリノベーションして使うという事がブームになっている様ですよ。
目次
リノベーションとリフォームとの違い
リフォームとの違いは何でしょうか。両者に明確な定義はありません。
リフォームは部分的な改修、リノベーションは全面改修の様にごっそり新たに作り替えるという位置づけで使われることが増えてきました。
リノベーションの費用
新築住宅の価格がピンからキリまであるように、リノベーションもどこまでやるか、設備をどうするか、どこに頼むかで金額は大きく変わります。
例えば75平米程度のマンションをリノベーションしようと思ったら、間取りをそのまま活かした場合は1,000万円から、間取りから作り直すとなると2,000万円から、となる場合もあります。
土地代を除くローコストハウスの新築戸建て物件が、1,000万円~2,000万円で建てることが出来ることを考えると、決して安くはありません。
リノベーション物件は割高。それでも売れる訳
リノベーションマンションが注目される一つの理由は新築マンションの高騰によることが挙げられます。
首都圏の新築マンションにおいて言えば、マンションの平均価格は2008年に4,775万円であったのに対して、2018年には5,927万円まで上がっているのです(不動産経済研究所調べ)。
また、二つ目の理由としては、都心であれば駅から近いという好条件の立地がこれからも空くことが無いということです。良い場所というものは既存の物件があり、待っていても入手することは困難です。
結果的に新築より高くなったとしても、立地に重点を置きたいという人の需要があるため、中古をリノベーションした物件が売れるという訳です。1億円を超える中古のリノベーションマンションも存在しています。
リノベーションしたマンションや一戸建等の中古物件を購入する際の注意点
外見は美しくなっても、骨組や見えない所は老朽化しているかもしれません。築30年のマンションであったとしても内覧に行けば、最新の設備とデザインが施され、真の価値以上の魅力に感じるものです。
相手も販売のプロです。プロの営業マンとは価値の無いものを言葉巧みに宝石の様に魅せることが出来ます。不動産の世界に慈善事業は存在しません。
戸建のリノベーション物件も同様で、キレイな壁紙や解放感ある作りであっても、排水管は長い年月の使用により老朽化していたり、基礎のヒビや木材の腐食などが発生している可能性もあります。
日本の木造物件は30年もすれば、本来価値はゼロですから。日本は湿度が高く木材や鉄骨はダメ―ジを受けやすいので、見えない所をしっかりと確認することが自己責任とされます。
また、日本のマンションの寿命は、何年なのかということは明確にはわかっていませんので、購入する場合は 目先の金額と外見の美しさだけに捕らわれずに吟味して下さい。
少々厳しく言いすぎましたが、数千万円の買い物ですから、不動産を購入する際はそれくらいの意気込みが必要です。
構造計算の出来ない業者で大幅改修は要注意
既に取得している戸建の住宅をリノベーションする時は、強度面などを気にする必要があると思います。 リノベーションで多いパターンは間仕切りをなくして複数の小部屋を一つにまとめて 解放感を出すというものです。
業者によっては、後々の耐久性のことなどに配慮せずに見た目を重視してしまうかもしれませんのでご注意ください。その辺は先に確認をしましょう。
リノベーションでトラブルを回避するために
途中検査が多く入る新築でもトラブルは多発するものです。不動産購入の際は勢いに任せずに、よく考えて購入しましょう。きちんと保証をしてくれる所がよいですね。
戸建のリノベーションなら小さな地元の工務店は融通も聞くでしょう。但しトラブルがあったときに責任を取ってくれるかどうかです。
マンションだと失敗してもいざとなったら、売って次へ移ればいいと考える人もいますが、手数料と税金貧乏にならないように気をつけて下さい。
それでは。
とーちゃんにまかせとけ。