はろーえぶりわん。
金タローです。
エネルギーインフラを支える電力・ガス系は需要が安定しており、リスクを抑えたい投資家には注目の一つです。反面、規制緩和によりエネルギー価格は低下し、独占性もなく、激しい競争にさらされてきた成長性の乏しい縮小セクターであることは否めません。
但し、セクター成長率と株主へのリターンは別の話であり、安定した配当利回りの高さは長期的にリターンを押し上げます。PPLはクリーンなエネルギーの未来を進めるために、2022年までにインフラに15兆円を投資するとしているため、莫大な設備投資が必要となる所がネックですが、それを僕はプラスにとらえています。
PPLはさすがの大企業だけあって、ホームページも整っており、50年以上の配当データをダウンロードすることも可能です。
PPLコーポレーションからの配当金
保有株数
さて、僕はPPLコーポレーションの株を160株保有しています。
購入総額は日本円にして約48万円となりました。
配当予測
1株 27.8 ドルで購入しており、
1株当たりの配当予測が 1.64 ドルなので
配当利回りが 5.9% です。
年間の受け取り配当金の予測は、
税引き前 約2.9万円
税引き後 約2.2万円 程度になる予定です。
僕のポートフォリオにおける割合は、海外株式の約4 %を占めています。
PPLコーポレーションとは
企業規模
従業員数 1.2万人
時価総額 2兆円
事業概要
ペンシルべニア州に本社を置き、天然ガスの販売と、電力の発電を行っています。
英国で顧客数約780万、ペンシルべニア州で顧客約140万、ケンタッキー州、バージニア州、テネシー州で約130万の顧客をもっています。
PPLを分析
業績と各種指標
※データは訂正が入ることが多いため参考値としてご覧下さい。
年度 | 2013 | 2014 | 2015 | 2016 | 2017 |
---|---|---|---|---|---|
売上高 | 7,263 | 7,852 | 7,669 | 7,517 | 7,447 |
当期利益 | 1,130 | 1,737 | 682 | 1,902 | 1,128 |
EPS(ドル) | 2.3 | 2.2 | 2.4 | 2.8 | 2.1 |
PER | 12.4 | 15.3 | 14.3 | 12.1 | 13.7 |
配当(ドル) | 1.46 | 1.48 | 1.5 | 1.52 | 1.56 |
BPS(ドル) | 19.8 | 20.5 | 14.7 | 14.6 | 15.5 |
配当性向 | 65% | 67% | 63% | 54% | 74% |
ROE(%) | 11% | 11% | 16% | 19.3% | 13.6% |
EPS成長率(2013年~2016年) 7.7%
ROEから求めた平均成長率(15~17年)6.0%
平均ROE 14%
平均PER 13.6
平均配当性向 65%
非常に安定しています。
配当推移
連続増配年数17年です。
バイアタックプライス of PPL
10年後の目標利回りを税引後4%と設定し、減配・増配率等を考慮すると
バイアタックプライスは30ドルです。
PPLコーポレーションは英国セグメントが大きなウエイトを占めており、PPL自体もイギリスのEU離脱の影響がリスクの一つだと考えています。多少の法規制の変更などはあるかもしれませんが、僕は大きな問題としてはとらえていません(楽観的すぎ?)。
それよりも、電力会社は設備の大きさのリスクが付きまといます。米国はハリケーンなどの災害の影響を受けることもあり、もちろんPPLはその対策を講じていますが、発電設備が損害を受けた時の復旧難易度は素人では判断しかねます。僕の保有する東京電力株は、もう何年も株価がもとの水準に戻ってきていません。
机上のレポートから人が想定できる範囲など、たかが知れています。
そのため投資家はいくら優良企業とは言え集中投資は禁物です。
それでは。
とーちゃんにまかせとけ。