金タローです。
株式が高値から半値になることは、相場に長くいる長期投資家なら誰しもが経験してきたはずです。僕が保有していた銘柄の中にはまっさかさまに10分の1になったものもありますし、そのまま無くなったものもあります。
株式の怖さは、つい先日までの解散価値に関係なく、いきなり無価値の紙切れとなって何も残らないということ。祖父も未上場の株を保有していましたが泡と消えたそうです。こいうった点が僕が株式以外にも資産を割り振って運用している理由の一つでもあります。
しかし、分散投資を行っていれば、その様な株を選定してしまうことは珍しいことなので、損失よりも利益が上回るものです(結果論ですが。)。
今日は、ちょっと大きな暴落銘柄を紹介しようと思います。僕の保有する一つ、ピア・ワン・インポーツ。
2013年には約2,500円だった株価は2019年には30円となり、無配に転落しました。
2018年の12月にこの地獄の無配株の買い増しを実行したのですが、良識ある投資家ならば絶対に手を出してはいけないこととは分かると思います。リスクグレードで言えば、GEの2倍以上となっています。
保有数
さて、僕はピア・ワン・インポーツの株を買い増しして、3,610 株の保有となりました。
購入総額は日本円にして約 20 万円です。下がればさらにナンピン予定です。
取得単価は今回の買い増しで大幅に下がったので、1株 0.5 ドルとなっています。
Pier 1 Importsとは
企業規模
従業員数 4500人
時価総額 30 億円
事業概要
多くの国々から商品を輸入し、装飾用アクセサリー、家具、キャンドル、家庭用品、ギフト、季節商品などを幅広く販売しています。
PIRを分析
業績と各種指標
※証券会社の一覧データですが、訂正が入ることが多いため参考値としてご覧下さい。
一部修正を加えています。
年度 | 2014 | 2015 | 2016 | 2017 | 2018 |
---|---|---|---|---|---|
売上高(万 | 1,772 | 1,885 | 1,892 | 1,829 | 1,799 |
当期利益(万 | 107.53 | 75.16 | 39.63 | 30.13 | 11.63 |
EPS(ドル) | 1.03 | 0.83 | 0.47 | 0.37 | 0.14 |
PER(倍) | 18.28 | 14.61 | 10.59 | 18.07 | 2.21 |
配当(ドル) | 0.15 | 0.24 | 0.27 | 0.28 | 0.28 |
1株当り純資産 | 4.55 | 3.75 | 3.41 | 3.51 | 3.33 |
配当性向 | 15% | 29% | 57% | 76% | 200% |
ROE(%) | 23% | 22% | 14% | 10.5% | 4.2% |
2019年と2020年は赤字予測が出ています。
レポートによれば訴訟も抱えているようでした。
キャッシュ・フロー
(単位:百万ドル)
2015 | 2016 | 2017 | 2018 | |
---|---|---|---|---|
営業CF | 65.69 | 164.05 | 115.74 | 65.81 |
投資CF | -83.3 | -51.69 | -43.07 | -51.61 |
財務CF | -9.02 | -97.2 | -33.43 | -33.28 |
配当推移
無配の前科ものです。小型で非常に不安定です。
バイアタックプライスof PIR
金タローのバイアタックプライスは0.18ドルです。
これは僕が次に買い増す価格ですから真似はしないで下さい。
事業内容は好きな会社なのですが、好きだからと言う理由で株式を購入してはいけません。子供に夢を与える米トイザラスは経営破綻しましたね。そういうことです。
それと、これは逆張りと言いません。真の逆張りとは、誰もが興味のない状態になっている見込みのある優良株を拾うものですから。こういう業績の最悪な小型株を拾うのは博打です。
このまま破綻か、株価を戻すか。小売りは非常に厳しい環境下にあるので回復するとしても数年は要するでしょう。
それでは。
子供達よ、とーちゃんにまかせとけ。