金タローです。
2019年5月20、スマートフォン専業証券のOne Tap BUY(ワンタップバイ)は、定額積み立てアプリ「つみたてロボ貯蓄(ロボ貯)」というサービスを始めました。退職金を銀行に眠らせている定年世代の需要をつかみたいとしており、積み株コースと高分配・高配当コースに分かれています。
高分配・高配当コースには現在は7銘柄が用意されています。証券化商品や上場投資信託(ETF)を毎月買い付け、分配金や配当が定期的に出る仕組みです。
ワンタップバイのロボ貯畜の高分配・高配当コース
1. ARCCエイリスキャピタル
2. MAINメインストリート
3. PFF優先株式&インカム証券
4. EMBドル建新興国債券
5. HYGドル建ハイイールド社債
6. USIGドル建投資適格社債
7. TLT米国国債20年超
最低投資金額は1銘柄につき3万円となっています。
最も利回りの高い銘柄は、ARCC(エイリスキャピタル)です。
ARCCはBDC(Business Development Companiesの略)で、中堅企業や新興企業等の事業開発を金融面及び経営面からサポートする投資会社のことです。MAIN(メインストリート)もBDCです。
ETF(Exchange Traded Fundsの略)とは、証券取引所に上場した投資信託で上場投資信託と呼ばれています。
ARCC(エイリスキャピタル)は配当が3カ月に1度、残り6種類は毎月分配型となっています。
高分配・高配当コースの取扱銘柄を考察
ワンタップバイが悪いとは言いません。ちゃんと積立コースの方には優良企業も存在しています。但し成長株や高配当株の性質の違いについて理解していない投資の初心者が、企業の知名度で選んでしまったら痛い思いをするかもしれません。そして何よりも問題なのは、この高分配・高配当コース。
ARCCやPFFってリスク高くないですか?
国債を免罪符にしてハイリスク商品が入っている。遊びの範囲の余裕資金で行う分には悪くはないです。僕もARCC(エイリスキャピタル)を購入して保有しています。しかしそのハイリスクをきちんと理解した上での購入で、ポートフォリオの中のウエイトはほんの微々たるものです。これを初心者が高配当だと思って大金をつぎ込むような事があったら少々痛いです。退職金ですからね。リカバーできなかったら辛いです。
PFFは安定していて債券的って聞きますけど、いまいち理解できないんですよ。債券と違って減配しますし景気後退期に耐えられる様なものではなく金融危機には凄く弱い(組入銘柄に金融銘柄が多い)。

PFFの株価チャート
しかも右肩上がりのチャートを描く現在の米国経済下ですら、ここ5年ほどは右肩下がり。まるでタコ足投信の様に。それでも優先株に凄いメリットがあるって言うなら、誰か簡単に教えてくれないかな。
少し買ってチャレンジするならいいとは思いますが、これを毎月積み立てるっていうのは少々危険も伴うのでは。一銀行を買うよりは安全なのでしょうか。PFFは配当の高さから何度も買おうかと迷いながらも、いつも躊躇して止めてしまう銘柄なんです。下落率としては小さい部類なのでダメ、と言い切れるものではないですが、親が大金をつぎ込もうとしていたら止めます。
米国国債が高配当コース?債券って安全?
この中でかろうじて薦められるのは国債くらいじゃないですか。でも国債は成長しませんよ。株式に比べるとパフォーマンスは非常に悪い。しかし定年後のデェイフェンシブポートフォリオを目指すならば債券か。
ハイイールド債券は他の投資信託にて保有していますが、トータルリターンが数年の保有でほぼゼロ状態。損はしていないけれど、今はこれ以上買う気がしません(三年で五ツ星ついてるくせに。)。
EMBはどうなんでしょう?ちなみに僕は上場新興国債券(1566)を保有していますが、これが配当(分配金)をかき消す下落っぷりで全くプラスになっていません。債券がディフェンシブだと?結局債券は成長が期待できないので安値で買わないとなぁ。大損はしないけれど、0.1%の銀行預金に劣るってあなた(泣)。
う~む。強固なポートフォリオの構築を目指す事は面白いけれど難しいです。僕が言えることは、とにかく自分の力量を過信せずに分散せよ、です。この7銘柄を7つ購入せよという意味じゃないですよ。分散の仕方は分かっていますよね?
それでは。
とーちゃんにまかせとけ!
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