金タローです。
2019年は未上場の急成長企業「ユニコーン」の上場が多く控えています。
3月29日には、アメリカで時価総額2兆円を超える大型の上場がありました。配車サービスを行う『リフト(LYFT) 』です。資金の調達などIPOに向けて5年余りの歳月を掛けてナスダック市場に上場し、公開価格を21%上回る87.24ドルの初値をつけました。
リフトのサービスであるライドシェアとは
スマートフォンのアプリを用いて位置を伝えると、登録しているドライバーが迎えに来て、目的地まで送り届けてくれるサービスを展開しています。タクシーと異なる点は、ドライバーが一般人でライド(乗る)をシェア(共有)するという所です。
リフト(LYFT) のライバルはウーバー
ウーバーは配車サービスの最大手です。ウーバーは宅配サービスなども含めて事業を手広く展開していますが、リフトは配車サービスに集中しているという違いがあります。
業界を独占しておきたいウーバーは、これまでリフトの上場を阻止するべく圧力をかけてきました。業界は、より多くのドライバーと顧客を囲い込んだものが価格を決める力を持って利益を最大化し独走できると考えているためです。しかし、リフトはその圧力を乗り越え先駆けて上場しました。
リフトの業績と成長性
2018年12月期通算の売上高はウーバーは約1.3兆円、リフトは約2400億円です。売上総額はウーバーが勝っていますが、ウーバーの増加率が約40%なのに対してリフトは約200%。売上高の成長率でウ―バ―を圧倒し着実にシェアを奪っています。
ウーバーも上場を見据えており、激しい攻防が繰り広げられています。
リフトの今後
リフトの昨年の最終損益は約1000億円の赤字でした。背景には膨大な開発費やドライバーの獲得などウーバーとの熾烈な競争があります。
リフトは勤続年数の長いドライバーにはIPOの株式を購入できる措置をとるなど努めており、ライドシェアに関する評判の良さはウーバーを上回っています。
但し、ルネッサンスキャピタルのキャストリン・スミス氏は、自動運転技術で将来的に黒字化するかもしれないがそれはまだ先の話であり、配車サービスを軌道にのせるためには、値上げが必要になるとし課題があると指摘しています。
日本の投資家はリフトに投資するべきか
リフトは上場したばかりですが、既に日本の各種証券会社でも取引が可能になっています。しかしIPOと言えば上場直後は気を付けなければなりません。リフトは成長株としての扱いとなるからです。
成長性に賭けて、早い段階で投資していれば投資家に大きなリターンを与えてくれる可能性もありますが、それだけ大きなリスクも伴います。リフトは今は集中投資の段階で、長期的に見れば利益を生み出せると投資家に説明していますが、収益化には時間がかかるので、厳しい目で様子を見ていく必要がありそうです。
リフトが日本へ上陸するには、まだ少し時間を要するかもしれませんね。
それでは。
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