金タローです。
資本主義社会のトップを走る経済大国と言えばアメリカ。米国は経済、軍事、科学技術においての最先進国です。教育の水準が高く、お金持ちも多く、世界を牽引して輝いていますね。
では、そのアメリカ。どの程度の環境が整っているのでしょうか。マーサーが生活の質についてのランキングを発表したので紹介します。
マーサー(Mercer)とは
マーサー(Mercer)は人材コンサルティング会社です。多国籍企業などが社員を海外に派遣する際に用いるための、総合調査(世界生活環境調査)を行なっています。ブルームバーグでも紹介されている会社です。
世界450 都市以上のハードシップ手当について提言しており、生活環境を相対的に経済環境や住宅、ヘルスケア、公共サービス、安全性、自然環境などに基づき評価しています。
世界生活環境ランキング(総合ランキング)
マーサーが発表した「世界生活環境調査」では、下記の結果となっています。
1位 ウィーン(オーストリア)10年連続1位
2位 チューリッヒ(スイス)
3位 オークランド(ニュージーランド)
3位 ミュンヘン(ドイツ)
3位 バンクーバー(カナダ)
6位 デュッセルドルフ(ドイツ)
7位 フランクフルト(ドイツ)
8位 コペンハーゲン(デンマーク)
9位 ジュネーブ(スイス)
10位 バーゼル(スイス)
米国はサンフランシスコが34位に入りました。
残念ながら日本は東京が49位でした。魅力低の働きたくない都市??
働きやすさと過ごしやすさは異なる
マーサーのこの調査は、抽象的な幸福度をみる様なものではありません。企業の幹部やプロがビジネスをし易いかどうかを客観的に計るための一つの指標です。日本も米国もそれぞれのカルチャーのある豊かな国ですから、ランクが低いからと言って過度に卑下することはないのです。
但し、ある見方をすれば、こうなるという現実の結果を受けとめることも必要です。もし海外で働くことになった時、安全性や交通の便のよい国の方が好ましいですよね。
投資家としては、その国がビジネスや優秀な人材を呼び込みやすいかどうか、という視点を持って着目してみてはどうでしょう。仮にこの評価に入っていない条件が同等であるとすれば、世界の優秀なブレーンがわざわざ49位の東京で働きたいと思うか、ということです。
日本はハイテクや医療分野では周回遅れでも、ローテク技術には優れていました。しかし技術の伝承能力が低かったことからその得意分野ですら新興市場に奪われそうです。世界から見た日本の位置づけの確認と、日本への集中投資が意味するところを少し考えてみてください。
ちなみに別の住みやすい都市ランキングでは、違う結果が出ていたりするんですけれどもね。あくまで一つのビジネスの視点で。
それでは。
とーちゃんにまかせとけ。