金タローです。
僕は今回のクラフト・ハインツの暴落時に買い増しを行ないました。その決断が間違っている可能性は否定できません。バロンズでは買うべきではないという見方をしているようなので、その見解を紹介しておこうと思います。
目次
否定派の意見
ドニー・クランソン(ボントベル・アセット・マネジメントのポートフォリオマネジャー)の見解
買うべきではない理由
現在の消費者は昔のようにTVのCMからではなく、インターネットで情報を収集しており、顧客の嗜好は細分化していると述べています。また、ニッチな商品は陳列スペースの制約を受けなくなったことで参入障壁は低くなり、新興企業が台等しやすいとしています。
お薦めは欧州企業と米国モンデリーズ・インターナショナル(MDLZ)
同氏は、小さな国々を相手にし多様化に対応してきた欧州企業であるユニリーバ(UN)やネスレ(NSRGY)といった食品会社の方が強く、欧州企業は成長が速い新興国に対するエクスポージャーが大きいとしています。米国ではモンデリーズなら海外売上高と成長率が高いということです。
ロバート・モスコウ氏(クレディ・スイスのアナリスト)の見解
食品加工会社の上位20社のシェアが、2011年の46.8%から昨年は42.4%に低下しており、失われたシェアの大部分はニッチ商品やスタートアップ企業のブランドに流れたとのこと。アマゾン・ドット・コムで最もよく売れている食品・飲料20種類のうち、70%以上はスタートアップ企業の商品だと指摘しています。
肯定派のロブ・ディッカーソン氏(ドイツ銀行のアナリスト)の見解
ディッカーソン氏は、大手食品会社が負けることはないと見ています。企業規模に違いがありすぎ大企業が存在しなければ食品供給は成り立たず、さらに規模の小さい新興企業は販売量が増えると大手企業に買収されるケースが多いとしています。
終わりに
バロンズでは昨年4月にゼネラル・ミルズ(GIS)を推奨し、そのパフォーマンスが良かったとしています(同社の株価は配当込みで12%のリターンを上げた(同期間のS&P500指数のリターンは6%))。
但し、今は割高だからもう手を出してはならない、と。そして成長のためのレシピは改善が必要だ、まだ食いつくべきではない、と締めくくっていました。上手くまとめたつもりでしょうが、結局のところバリュエーションなのでは?
高配当戦略をとる投資家にとって大切なのはバリュエーションです。PERが20倍を示していた企業が10数倍程度に割安になってきているのなら、一気に一点に賭けるのではなく、徐々に買い増す方向で検討しておいた方がよいのではないかなと思っています。
僕はGISホルダーでもあり、ここだって浮き沈みはありました。昨年買った値が最高だとも思っていませんし、これから先に辛い時期もあるはずです(数ヶ月前に36ドルまで落ちました。)。
今はそれがクラフト・ハインツに訪れているだけのことだと思っています。何度も言いますが、バロンズは買うな!と言い、そして僕は買った!です。
失敗したら数ヵ月後に撃沈記事を書こうかな。
それでは。
とーちゃんにまかせとけ!
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