金タローです。
資産を運用するにあたり、投資対象が今後どうなっていくのかを知ることは大切です。証券会社のサイトで決算の数字をみたり企業が発行するアニュアルレポートを読んだりして調べることができます。
右肩下がりの全く可能性のない銘柄に資金を投入してしまったら目も当てられません。
成長している銘柄を見つけたとき、その度合いがどの程度のものなのか知りたくなることはありませんか。
株価チャートがグーんと上がっていれば分かりやすいですが、それが見合ったものなのか。
そこで今日は、簡単な成長率の計算方法を紹介しようと思います。
EPSとは
EPSとは1株当たり利益のことです。
EPSについてはこちらを参考にして下さい。
過去のデータからEPSの成長率を計算する
下の表のEPSをあげた企業があったとします。
EPS | |
---|---|
初年度 | 1.5ドル |
1年後 | 1.7 |
2年後 | 2.0 |
3年後 | 2.3 |
4年後 | 2.6 |
5年後 | 3.0 |
初年度のEPSが1.5ドルで5年後のEPSが3ドルであるので、このEPSの成長率は年間で15%です。
計算は下記の様に行ないます。
エクセルを用いる場合は =(3/1.5)^(1/5)-1 と入力して下さい。
長期間で設定すれば、企業の実力をより正確にみることができます。
将来のEPSを計算する
現在の株価を3ドル、成長率を15%とします。
この場合の5年後のEPSを計算すると、
5年後のEPSは6ドルに成長しました。
実存する企業のEPS成長率は?
次は、実際に存在する企業のEPS成長率を計算してみましょう。
下記の値はアマゾンドットコムの2013年と2017年のデータです。
EPS | |
---|---|
2013年 | 0.6ドル |
2017年 | 4.68 |
さすがはアマゾンドットコム。非常に高い値となりました。
おわりに
成長率計算の前提条件としては、EPSが停滞せずに基本的には右肩上がりに増えていなければなりません。
実際の企業のEPSは上下していることが多いので、この計算を用いることができない企業も多くあります。
右肩上がりに成長している銘柄を発掘し、低PERの割安な状態で手にすることができれば、大成功できるかもしれませんね。
但し、成長銘柄は大きなリスクも伴うので注意してください。
過去、急成長をとげる中国株に投資したのに、高いパフォーマンスを上げることができなかった投資家が
多く存在しています。それは何故か?株価が高すぎる時に掴んでしまったからです。
成長性は一つの指標です。未来の収益を見極めることは神のなせる技ですので、個人投資家は
一点だけを見るのではなく、自分の分析に奢らず、他の指標と兼ね合わせて慎重に用いてみて下さい。
それでは。
Presented by 金タロー