金タローです。
以前、原子炉を見学しに行ったことがあります。その時に核分裂について調べ、この爆発的な化学反応を見つけ、実験し、制御するという人間の科学力に驚いたものです。
少コストで大電力を生み出す原子力は非常に魅力的にうつりました。
チェルノブイリの教訓から学び、設計は完璧なものであり心配はないと告知されそれを信じていました。
しかし、東京電力の福島第一原発の事故を期に、安全神話などないことが広く知れ渡ったことは周知の事実です。
原発には放射性物質が使用されています。α線やβ線やγ線。普段我々が病院の検査で体に浴びるのはX線です。X線の粒子性を確認する実験を行ったことがあるのですが、やはり目に見えないものを制御するということは難しいことだと感じました。
原子力の扱いに苦慮するのは、扱いが難しいことだけでなく、放射線を出し続ける半減期の非常に長い
人を害する危険な廃棄物を長期間に渡り保管し続けなければならないということです。
原子炉を保有する電力会社の株をバイアンドホールドする場合は、少し頭の片隅に入れておいた方がよいかもしれません。
目次
デュークエナジーからの配当金
保有株数と金額
僕はデュークエナジーの株を 10 株保有しています。
購入総額は日本円にして約 9 万円となりました。
配当予測
1株 80.6 ドルで購入しており、
1株当たりの配当予測が 3.65 ドルなので
配当利回りが 約 4.5% です。
年間の受け取り配当金の予測は、
税引き前 約 0.4 万円
税引き後 約 0.3 万円 程度になる予定です。
僕のポートフォリオにおける割合は、海外株式の約 1 %を占めています。
デューク・エナジー・コーポレーションとは
企業概要
本社はノースカロライ州にあります。
従業員数 2.9万人
時価総額 5.5 兆円
事業概要
天然ガスの販売と、電力の発電を行う会社です。
ノースカロライナ州、オハイオ州、ケンタッキー州、フロリダ州、インディアナ州、サウスカロライナ州、テネシー州などで760万以上の電気顧客と150万以上の顧客にサービスを提供しています。
配分は49500〔MW〕中、核8850、化石37000、ハイドロ3500、再生可能100、という割合です。2012年にプログレス・エナジーと合併し、2016年にピ―ドモントナチュラルガスを買収しています。
原子炉を保有
オコニーOconee、マクガイアMcGuire、カタワCatawba、ブランズウィックBrunswick、ハリスHarris、ロビンソンRobinson の6つのステーションに設置された11の原子炉を保有しています。
2013年2月にクリスタルリバー3号機は、恒久的に操業を停止しました。
DUKを分析
業績と各種指標
※証券会社の一覧データですが、訂正が入ることが多いため参考値としてご覧下さい。
一部修正を加えています。
年度 | 2013 | 2014 | 2015 | 2016 | 2017 |
---|---|---|---|---|---|
売上高 | 22,756 | 22,509 | 22,371 | 22,743 | 23,565 |
当期利益 | 2,665 | 1,883 | 2,816 | 2,152 | 3,059 |
EPS(ドル) | 3.65 | 3.58 | 3.8 | 3.7 | 4.22 |
PER(倍) | 18.9 | 23.3 | 18.8 | 21.0 | 19.0 |
配当(ドル) | 3.09 | 3.15 | 3.24 | 3.36 | 3.49 |
BPS(ドル) | 58.5 | 57.8 | 57.7 | 58.6 | 59.6 |
配当性向 | 85% | 88% | 85% | 91% | 83% |
ROE(%) | 6.2% | 6.2% | 6.6% | 6.3% | 7.1% |
あまり高評価できる値にはなっていませんが、安定的というのでしょうか。
配当推移
2007年からの連続増配株です。
バイアタックプライス of デュークエナジー
10年後の目標利回り税引き後4%と設定し、減配・増配率等を考慮すると
バイアタックプライスは 75ドルです。
多少の減配の恐れはありますが、90年以上無配になったことはありません。
セクター成長率と個別株のリターンがそのまま直結していないとはいえ、
今の価格で掴むのはいかがなものかと少額で留まっています。
ただし、主力の上位候補に設定しているので、価格が下がれば買い増していく予定です。
γ線はX線と同様に鉄や鉛で遮蔽できます。α線やβ線は逆に原子番号の低い物質で遮蔽することが可能です。
しかし、空気中に浮遊する放射能を持つ放射性物質を吸い込んでしまえば、どうすることもできません。原子力設備を保有するということは、大きな責任はもちろんのこと、失敗しましたでは済まされない賠償リスクも考慮しておく必要があると思います。
デュークエナジーはこれから再生可能エネルギーのウエイトを増やしていくでしょうが、しばらくは原発を稼働し続けるでしょう。投資家は高配当の裏側のリスクを理解しておきたいですね。
それでは。
とーちゃんにまかせとけ!