金タローです。
イギリスでは現在、ブレクジットに備える動きがみられ多くの企業の資金が流出したり工場の閉鎖が行なわれたりと、正に混迷を極めています。
メイ首相はEUに6月30日まで離脱の延期を求めましたが、EUはこれを拒否。EUは、離脱合意案がイギリス議会で可決されれば、5月22日まで離脱を延期。否決されれば4月12日までに英国に次の対応を決めるよう求めました。
トゥスク大統領はイギリスに『地獄が用意されている』と発言しています。
英国株は避けられてきた
合意なき離脱となる、又は長期戦になることも予想され、懸念材料も多いことから投資家も買い控えていたことだと思います。実際、バンクオブアメリカ・メリルリンチによれば、英国は欧州内で不人気な投資先になっているとの報告が出ていました。
英国の内需株と外需株
ポンドは21日に英・EUの協議中には1.5%の下落を見せ、22日には対ドルで反発するなど、株式との強い相関を見せています。
英国株を国内で稼ぐ企業と、グローバルに海外で稼ぐ企業とで二つに分類すれば、内需株はポンドの下落とともにつられて落ちる公算が高い反面、外貨を稼ぐ外需株は逆の動きを見せる可能性があります。
2016年のEU離脱の国民投票の時は、ポンドの下落と共に、Cboe Brexit High 50 (イギリス内の収益が占める割合が最も大きい50社で構成)も下落しています。逆にCboe Brexit Low 50(イギリス内の収益が占める割合が最も小さい50社で構成)は上昇しました。しかし、2017~2018年にかけては、両指数は同じ動きをしていたので、外需株であるからと言ってブレクジットの影響は避けれないと見れられていましたが、ここ数週間のCboe Brexit Low 50は、逆相関の動きを取り戻しています。
勝ち組の投資先は
投資家が英国の外需株を買い始めており、これらの企業は英国が合意なき離脱を選択しポンドが急落しても耐えられる可能性が高く、さらにメイ首相が議会の承認を得てソフトブレクジットに着地することができれば、流出した資金が戻る流れになるかもしれません。
だとすれば投資家は、ブレクジットに備えて英国株式を売るのではなくバイ&ホールドしておくことが正しい選択の一つです。但し、ハードブレクジットとなる確率も高いため、外需株が無傷で終わるとは言い切れない状態でもあり内需株のホルダーは引き続き、より一層警戒しておく必要があります。
僕が保有しているCboe Brexit Low 50に属する英国外需株にはブリティッシュ・アメリカン・タバコ、グラクソ・スミスクライン、HSBCホールディングス、ロイヤルダッチシェル、ピアソン、逆に内需株にはBTグループ、ナショナルグリッド、BPなどがあります。
今、このタイミングで内需株への追加投資を行なうことには注意が必要です。
それでは。
とーちゃんにまかせとけ!
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