金タローです。
11月25日、ブリュッセルで開かれた首脳会議で、英国のEU離脱案は正式に決定となりました。英国は2019年3月29日の離脱まで残り約4カ月と迫っていることに対して、国内の政治は混乱を極めています。世界同時株安となる中、英国市場は投資家にとっては、気を引き締めなければならない市場になっています。
ブレクジットの現状
国民の多くは未だブレクジットに反対しており、メイ首相が議会の承認を得られるのかもわからない状態にあります。2度目の国民投票を行うことはないとしていますが、混乱を招く無秩序な離脱となる可能性が消えていません。
英議会と欧州議会が離脱案に対してどの様な着地点を最終決定するのかどうか。
ブレクジットが英国にっとって正しい選択であるかどうかの評価が下せるのは10年後の話しにはなるのですが、投資家にとってはこの数カ月での決定が大きな影響を及ぼしそうです。あまりに強硬な離脱ともなれば、その時はまずはポンドが急落する可能性があります。
保有株と暴落の予想
僕が保有するイギリス系の株には、
BTグループ 、
ナショナル・グリッド、
ブリティッシュ・アメリカン・タバコ、
グラクソ・スミスクライン、
ロイヤル・ダッチ・シェル、
ピアソン、
HSBCホールディングス、
BP、
などがありますので、英国の動向は他人事ではありません。
ブレクジットの在りかた次第では、英国の国内関連株は破綻を恐れる投資家の売りで大暴落となるでしょう。僕は英国には確かな内需があると見ていましたが、小売売上高は低迷しているとの報道もあるため、甘い見方は捨てた方がよさそうです。外需型の国際関連企業への影響はそれらよりは小さく抑えられるでしょうが、余波は計れません。
投資家がとるべき行動
第一選択肢
はっきりとしていない市場には手を出さないということ。タバコ株などは規制の決定も含めて見守りながら、しっかりとした別の市場への投資を考える、ということです。わざわざ危ない橋を渡る必要はありません。
第二選択肢
市場はそれほどの強硬離脱にはならないと見ています。また、これらの動きは株価にも既に反映されていると考えられます。投資家のやるべきことは、最悪の事態を想定しておきながらも、こういった懸念材料による混乱は投資の機会ともなる訳で、大きなチャンスでもあるのです。
とちらの選択肢をとるのか。どう判断してどう行動するべきか、英国株は難しい局面を迎えています。
それでは。
とーちゃんにまかせとけ。