金タローです。
投資先は分散させる方がよいというものの、それは初心者がやることです。投資家の中には集中投資に勝負を賭けて、一財産を一代で築きあげた者も存在します。
『分散投資は無知なるものが行なうこと』という言葉もあるように、勝算が高いときにはある程度の集中投資を行なうことも選択の一つです。
とは言え、一般の個人投資家にその機を見極めることは難しいため、やはり分散させて安全に負けない投資手法に身を置くことを推奨します。
投資先を分散させると考えたときに気になるのが湧きに湧いたビットコイン。ウォーレンバフェットやビルゲイツ、既に財を築いたものにとっては愚かな投機先にすぎません。
持たざる者の一攫千金一発大逆転ゲームの場。
ビットコインが今どのように環境におかれているのかおさらいです。
ビットコインの現在の相場と関連業界の淘汰
3月22日のビットコイン価格は約4000ドル(44万円)となっています。2017年12月の1万9800ドルから比較すると約80%の下落です。
別の側面を見てみます。仮想通貨を発行することで資本を調達する「ICO(イニシャル・コイン・オファリング)」を通じ、資金を集めて成長してきた業界は、いまや資金源が枯渇していることが分かります。
調査会社トークンデータによると、2018年はICOに120億ドルが流入していますが、2019年はまだ1億ドルにとどまり調査した50件のICOのうち会社が存続しているのは13社のみ。破綻率は74%に上るとしています。
仮想通貨はトラブル多発
仮想通貨の法規制は動き始めたばかりで、システムも非常に脆弱です。コインチェックのNEMがハッキングを受けたことは記憶にあたらしく、カナダの仮想通貨取引所クアドリガCXにおいては、1億4000万米ドル(約150億円)の仮想通貨にアクセスできなくなりました。
信じられない様な低レベルなトラブルが相次いでいます。2011年にはビットコイン価格が約95%急落するなど、昔から仮想通貨市場は不安定でしたが、今もまだ不安定です。
億り人になりたいけれど
仮想通貨はその名の通り形のないものです。株式の様に価値の創造もなく、為替の様な国と国のバランスも関係ない。相場を主にけん引してきたのはただのモメンタムにすぎません。
機関投資家も敬遠するようになり、長期に保有すれば回復する兆しがみられるものでもなく、現実的に明日は『無』になるということも。
仮想通貨は投資ではなく投機です。次のブームを待ち波に乗ったものだけが利益を得ることができます。皆そろって億り人にはなれません。ビッグプレイヤーのその後ろに転がる数え切れない屍の一人になる確率は99パーセントです。
それでは。
とーちゃんにまかせとけ。