金タローです。
高配当戦略を取る投資家にとってはあまり関係がないかもしれませんが、 無配でも構わないとして指数に投資するインデックス投資家ならば、バークシャー・ハザウェイも投資対象になるのではないでしょうか 。
投資の神様、ウォーレン・バフェットが率いる米国のバークシャー・ハサウェイ。 バークシャーは超長期でみれば市場平均を超える卓越したリターンを投資家にもたらしています。
チャーリー・マンガーの見解
チャーリー・マンガーはバークシャー・ハサウェイの副会長です。チャーリー・マンガーはバークシャーのリターンが今後は縮小すると見ています。理由として挙げている事は、昔は競争相手が無能であったが、現在は強くなり困難になったためだとしています。情報が入手しやすくなっているので、それは的確な答えであると思えます。
また、チャーリー・マンガーは、バークシャーは買いか?の質問に対してこう答えています。
『我々の若い頃のようなものを持っているならバークシャーは買うべきではない。』
それでもバークシャーの成績はS&P指数を超えていく可能性は高いでしょう。
ウォーレン・バフェットの力
ウォーレン・バフェットは石油会社のアナダルコ・ペトロリアムの買収を目指して、100億ドル(約1兆1000億円)の出資を発表しました。利率8%のアナダルコ優先株と5億ドル超相当のワラント(株式購入権)という条件は、ウォーレン・バフェットだからまとめられたと言っても過言ではありません。
バフェットと一緒にランチを食べたいと思うならば、いくら必要か知っていますか?2019年度のランチの権利を得るというオークションでは、456万7,888ドル(約4億9,400万円)という金額で落札されました。
彼と食事を取るだけで、億というお金が必要です。超富裕層でなければ彼と食事をする権利は得られないのです。但し、これはただの食事会ではありません。バフェットとのコネクションを作ることができるのです。
落札者はニューヨークのステーキ店で開かれる昼食会に、7人まで友人を呼ぶことが可能になっています。
バークシャーの実績とパフォーマンス

出典:WSJ
1965年にS&P500種指数に100ドルを投資した場合、2017年末の価値は1万5,600ドルになっています。対して同様にバークシャー株に100ドルを投資していた場合は、約240万ドルになります。S&P500種指数をアウトパフォームした期間と規模で言えば史上最高の運用成績です。
バークシャーのパフォーマンスは超長期で見れば指数を遥かにしのぎます。しかしここ10年程度で見てみればS&P500種指数に劣ります。
これには様々な要因が挙げられますが、一つはバークシャーが大きくなりすぎたこと。巨大化したバークシャーが、一案件で100億円を一気に200億円に導いたとしても、バークシャーの全体への貢献率は非常に小さい物です。
そしてもう一つはウォーレン・バフェットがハイテク株を敬遠してきたことです。彼には、理解できない物には投資しない、というシンプルな哲学がありました。今でこそバフェットはハイテクに目を向けるようになりましたが、それを長い期間遠ざけていたため、S&P指数を引き離すことはできませんでした。逆に言うとハイテク株を避けながらこれだけのパフォーマンスを発揮しているバークシャー・ハザウェイの能力は恐れるべきものです。基本戦略に卓越しているものがあると認めざるを得ません。
米国インデックスに投資するなら、バークシャーに投資するべきか?

BRKbの株価チャート
リターンを短期間で計るのは僕もどうかとは思いますが、バークシャー・ハサウェイに昔のようなリターンは期待できないでしょう。とは言え、情報、分析、行動、体制において優位性を持つバークシャーが超長期において指数を上回る可能性は大きいと思います。
何よりも今やインデックスファンドの多くがバークシャーのクラスB株を組込んでいて、インデックスの成績はバークシャーの業績に影響を受けるほどになっているからです。
これから先のバークシャーのリターンがどの程度になるか、確かな事はわかりません。88歳になるウォーレン・バフェット。彼の影響力はまだ健在ですが、後継者はバークシャーを支えていくことが出来るのでしょうか。
それでは。
とーちゃんにまかせとけ!