分散投資は負けない投資-後編【REITと現金を戦略に】

金タローです。

僕の戦略は『配当(Dividend)』『国際(International)』『バリュエーション(Valuation)』に重きを置いた、ジェレミー・シーゲルの提唱したDIV戦略に始まります。

とは言ってもシーゲルの方針とほとんど一致していないのは、彼はチャールズ・エリスと同様にコアにインデックス(市場平均投資)を推奨しており、高配当戦略はほんの少しのサブ的な位置づけにあります。

逆に僕は、コアに高配当戦略をかかげ純粋なシーゲルの戦略とは大きく異なり、さらにインデックスをサブ的位置づけとし、少々リスクをとった配分にしてあります。

また、シーゲルはDとIとVを別々に管理していますが、僕は融合させた考えです。つまり配当担当、国際担当、低PER担当、という様に分けるのではなく、配当も有り国際的でもありPERも低めでという様な選定を軸としました。

インデックスをコアに置かないというのは、日本に生きる者とアメリカに生きる者の差もあると思います。

著名人と完全に考えが一致していれば安心はできるのですが、インデックス主体ではアーリーリタイアは非常に遠い道のりで、その後の生活も支えづらいものとなります。

インデックスに対する僕の考えは過去記事を参照して下さい。

花 インデックス投資を避ける理由【初心者の株式投資-高配当戦略】

環境も求めるゴールの形も違うため、アプローチとプロセスが異なってしまうことは仕方がなく、投資家は自己実現のために資産配分の選考に労力を割く必要があります。

資金の割振りは財産三分法より『現金』と『金融商品』と『不動産』に分け、前編において金融商品の株式についての考えを書きました。
投資のパフォーマンスは銘柄選択ではなく、この資産配分で決まるとも言われていますので、今回の後編では残りの不動産とキャッシュの部分についての見解を伝えたいと思います。

REIT(財産三分法の不動産)

REITとは

REITとは不動産投資信託のことです。扱いの難しい現物不動産の運用をファンドマネージャーに託し、資金を複数から集めることで一個人が少額から不動産に投資できるようにするというものです。純利益の90%を配当として分配することを条件に法人税を免除されているので、高配当を実現することができます。

REITの配分

大富豪が多いとされるユダヤ民族の財産3分法によれば『不動産の割合は全資産の3分の1が適当』という考え方があり、これは自宅を含めていると思うので、それを除いた投資資金の中の配分としては10~20%未満で検討するのがよいのではないかと思います。

株式よりも比率を抑えるべき理由

やはり日本が人口減少社会であり、不動産の扱いが今後は他国より難しくなっていくことが予想されること。不動産の出口戦略はプロでも難しく、実際に破綻したREITがあるということ。

ファンドマネージャーが物件の本質をどこまで見抜いているかということが分からないということ(ファンドマネージャーの実力を見抜く力があればどんな投資でも成功するでしょう)。

過去、不動産バブルの崩壊を目の当たりにした僕には少し恐ろしい投資対象でした。さすがに月日が流れ恐怖心が薄れてきています。底値で拾った投資家は大成功を収めているのかもしれません。しかし、こんな時こそ欲を出し過ぎず冷静に資産を分配していくことが必要だということです。

僕は国際REITの選定に、毎月分配型投資信託を利用するという過ちを犯してしまいました。さっさと解約するべきかもしれませんが、実験的に保有し続けています。

恐るべき毎月分配型に関しての記事は下のリンクよりご覧下さい。

ダメ 買ってはいけない投資信託 【毎月分配型が普通分配金を示さない理由】

今はちゃんと、J-REITや海外REITを直接購入するようにしており、適正価格だと判断すれば買い増しを行い、全体のポートフォリオの5~10%程度を目指します。

キャッシュ(財産三分法の現金)

キャッシュの温存は戦略の一つ

チャールズ・エリスはキャッシュはミニマムもしくはゼロにしておけと言っています。一理あります。彼の最も推奨する投資法はインデックスですから、そう言えるのでしょう。大きなリターンを求める投資家にとってキャッシュ温存は、重要なオプションの一つです。狙う株式が適正なバリュエーションに到達した時に、買い増す力がなければ指をくわえてただ見ているだけとなります。

また、初心者や負けない投資を心がける投資家にとっては別の意味で、キャッシュポジションは重要な役割をはたします。暴落局面において冷静な精神状態を保ち、長期投資家にとって愚行である狼狽売りを避けることに繋がり、次の上昇相場に向けての並々ならぬ一手を打つことができるのです。

戦略の中の現金比率

キャッシュの比率についての考察は下記の記事を参照して下さい。よく年齢を基準にする方法があげられますが、僕は自分の許容度の面から現金比率を算出するオリジナルの手法をとっています。

キャッシュの比率 投資におけるキャッシュの比率

その他の金融商品

僕は外貨投資としてFXも利用しています。これは株式とは異なり価値の創造はないものなので成長とかそういう話しではありません。一国の通貨ですから、一企業に投資するよりは安全とも考えられます。安全運用を考えると相場が大事なので少々扱いの難しいものとなります。そのため、これも資産の多くを割り振ってよいものではありません。

但し相場によっては、安全に株式の市場平均リターンを超えることができるのも確かなので少々手間はとられますが一応見守っています。

FX FXで最も注意すべきこと【脱ギャンブルで投資として扱おう】

資産配分(目標ポートフォリオ)

2025年の目標ポートフォリオを下記の様な配分で考えています。現在のポートフフォリオはカテゴリーの中にあり公開しています。また、僕の個別株の記事はほとんどが保有銘柄であり、バイアタックプライスを記載しています(金タローの買増金額のようなものです)。興味のある方は覗いてみて下さい。

日本株式 15~20%(800万円)
米株 30~35%(1700万)
英株  5~10%(400万)
その他の国の株式  10%(500万)
外貨(FX)  10%(500万)
REIT(不動産) 5~10%(400万)
投資信託・ETF等 5%
現金 10%~15%(500万


※金額はおおよそです。その他の国の株式は、カナダ、スペイン、オーストラリア、中国、ブラジル、ロシア、香港、イスラエル、韓国、シンガポール、タイ、マレーシア、インドネシア、ベトナム等 です。

50%が外国株式となる設定です。買い場だと判断しない限り買わないので、目標とする配分に到達するためには忍耐強く待ち、時間をかける必要があります。重要なのはトータルバランス。強固なポートフォリオを構築し、また状況に応じて変化させていきたいと思います。

僕は株を一つの業界(セクター)に偏りすぎない様にしています。また、別の角度からみて、今すぐに配当を享受できるグループや、現在が高配当でなくとも守りに強く増配傾向で将来的に期待できる高耐性グループなどに分けて資産を割り振っています。個別株を多く持つと結局インデックスと同じだろ、と思われるかもしれませんが、少々の保有数では全く連動しません。

下は小ボケをかましてスベッた僕の耐性グループの過去記事ですが、選定は大本気です。

アメリカ黄金8種 アメリカ黄金8種【ゴールドディフェンス】

来年のことを言うと鬼が笑うと言うものの、長期投資家にはしっかりとした目標設定が大切です。そうすることで達成のためのプロセスが決まります。少し高めの実現可能な範囲での目標を立てておきましょう。 

まとめ

配分として最も多くすべきなのは株式です。株は価値を生み成長していくものなのでインフレに強く、超長期で保有すれば他の金融商品よりもリスクが低くなるものだからです。

逆に債権はインフレに弱く、長期的なリターンは微々たるものであるし、金などのコモディティも価値の創造がないので、どこで売るかの投機的側面が強いものですから、安定した資産形成ために多くの資金を割り振るのは危険です。

『あの時売っておけばよかった(泣)』なんて目にあう可能性がありますよ。

負けない投資の基本は分散です。勝つことが続くと自分が優れていると錯覚することがあるので、奢らないように注意して下さい。証券会社で働き知識があり億の資産を築きながらも信用取引でやられて精神を病んだ人が周囲にいます。15年間勝ち続けたアクティブファンドマネージャーがその後に大負けしたそうです。さすがに10年も勝ち続ければ自信を持ってしまいますね。でもそれが危険なことなのです。

小さく負ける分には全然構いません。株式を20種類に分散しておけば、1社が倒産しても5%の損失です。1年で取り戻せます。一度も負けたことがない投資家なんていないでしょう。

また、保有銘柄を20以上に分散させてもリスクの低下は限定的であるとも言われていますので、それほど管理は難しくはないはずです。株や不動産の全てを含めて20種類にせよという意味ではありませんよ。

常に自分の投資手法を疑い、痛い意見にこそ耳を傾け、時々相場を見守って下さい。それが財産を守り増大させます。

それでは。

とーちゃんにまかせとけ。

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