AIに支配される低賃金労働者【アマゾンの株価と成長の背景】

金タローです。

これからの時代、人間はAIと共存していくことになると誰もが理解していることでしょう。

2019年、日本政府がAIを使いこなせる人材を確保するための教育プログラムを策定した様に、もはや世界的な流れとして受け止めなければなりません。

AIに奪われる仕事と残る仕事。次の時代を担う今の子供達が、自分の職業をどのように選択するべきか、親は可能性のより広い方向へ正しく導いてやる必要があると思います。

しかし今、その程度では済まない現状が顔を表しはじめました。仕事がAIに奪われるので所の話ではなく、AIが人間を管理するという実態。流れの速さは想像以上に加速度を増しています。

未来のリストラは無慈悲なAIが担当する

カリフォルニア大学のラーキン教授は、これからはAIが誰を解雇するのかを判断するとして、全ての事例において結果は社員と同時に共有されると述べています。

例えば、クリーニング屋の店員は、アイロンをかけるのに何秒かかるかを管理され、トラック運転手は時速何キロで走らせているのかやギアチェンジのタイミングからエンジンの回転数を記録され、さらに小売店のレジ員は商品のスキャンの早さをAIにチェックされます。そして相対的に数値の悪い人からリストラの対象となるのです。

AIは好き嫌いで判断したりすることは無いため、ある意味公平です。懲戒の手続きを自動化する事ができれば、管理職の時間的負担や心理的ストレスは劇的に軽減されるため、導入を望む企業は増えるでしょう。

アマゾンのAIによる管理

アマゾンのボルティモアのフルフィルメントセンターは注文処理と配送の拠点です。ここで働く従業員は、注文商品を見つけ出しスキャンして箱詰めするという仕事をしています。

ウォールストリートジャーナルによれば、このセンターで働く者は、「アソシエート・デベロップメント・アンド・パフォーマンス・トラッカー(Adapt)」と呼ばれるシステムにより監視されているとのこと。

生産性を追跡し、設定値と比較して基準に達していない社員には警告を発し、目標を達成できなかった社員を解雇しているそうです。ルーチンワークを行なう低賃金労働者に対しAIを用いて、ほとんど人が介入することのないリストラが行われているとの報道です。

これについてアマゾンの担当者は、

「人事についてはすべて、管理職が最終決定する」と指摘。
「Adaptシステムは数百人の社員の間で公平性を担保するため、単に追跡し、
データとプロセスの一貫性を確実にするためのものだ」

と、回答しています。

低賃金単純労働はAIに監視され支配される

外資系企業はもともと成績にシビアです。スタンフォード大学のエコノミストのニック・ブルーム氏は年間に2割程度の社員が去ることは当然のことだとしています。それはアメリカ系企業の高い報酬に対するリスクでした。

対してこれまで単純労働の場というものは、低い賃金と引き換えに、アルバイトとして片手間に従事できたり、責任が無くストレスが少ないというメリットがありました。しかし今は既に、単純労働の現場ではトイレ休憩の時間でさえ測定される様になっており、のほほんと働ける状況ではなくなっています。

日本でも時間を細かく制御して管理する労働システムは導入されていますから、いずれAI管理を用いたものが普及していくでしょう。国民一人一人に番号が振られた様に、全てが監視管理される時代になっていくのです。

アマゾンの成長はトップクラス

アマゾンの株価チャート

アマゾンの株価チャート

アマゾンは、ここ数年のアメリカを代表する成長株となっています。

社員を監視し、雇用の流動性の高い企業ほど成長するスピードは早いものです。それはそのはず、無能な高給取りがのさばる事が出来ないのですから。アマゾンは、残る従業員には高い報酬を(アマゾンの最低時給は同業を上回る)、株主にも高いリターンをもたらしています。

資本主義経済下の競争社会において能力の低い者が解雇されることは、当然の原理原則に基いた事象であり正当性のある仕方の無いことです。激烈な競争を生き残ると言う事は甘えを許さないということ。お互いを許し合い慈愛の精神を持って人に接する場は会社ではありません。

日本でも誰もが中流になれると信じ、和気あいあいと過ごせた時代は終わりました。そういう時代が再びくるかもしれません。しかしそれは遠い未来の次のサイクルの話です。まずは近未来に向けての備えが必要です。

社員を家族として扱い雇用を守りたいという松下幸之助の様な思想を持つ企業など、もうどこにも存在しないのですから。

AIに管理される人、AIを管理して使いこなす人。アマゾンに投資をして企業の株主となる人。どの道を歩むかの選択は、自分で決める事ができます。

それでは。

とーちゃんにまかせとけ!

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